弁護士
本橋 美智子

夫から突然離婚を請求されたが、離婚したくない場合

 夫からの突然の離婚請求

 夫婦として普通の生活をしてきたと思っていたところが、突然夫から離婚を迫られたら、本当にショックだと思います。
 このような場合に、夫は、妻の家計管理や、家事、育児のやり方、妻が働かない等の理由を挙げることが多いでしょう。
 どのような妻でも、完璧に家事、育児、仕事をこなすことは到底無理で、妻は多少なりとも夫の指摘が当たっているだけに、精神的な打撃は大きいですし、離婚となった場合の経済的不安や子どもへの影響を考えると、離婚できないと考えることも多いでしょう。

 夫の真の離婚理由

 妻としては心当たりがないのに、突然夫が離婚を要求してきた場合には、夫が述べている理由はいわば建前にすぎず、真の理由は別にあることが多いのです。
 特に夫が他の女性と不貞行為をしており、離婚してその女性との生活を考えている場合も少なくありません。
 このような場合には、できるだけ、夫の不貞行為の証拠を入手することが重要です。
 夫と相手の女性とのLINEのやり取り、女性との旅行のカード履歴や宿泊予約の控え、ラブホテルのメンバーズカード等が考えられます。
 調査会社に不貞調査を依頼することもよくありますが、調査費用はかなり高額になるので、依頼するにしても調査のポイントを絞ることが大切です。
 夫の不貞行為を立証することができれば、いわゆる有責配偶者からの離婚請求となり、訴訟では夫からの離婚請求がかなり制限されます。

 離婚したくない意思を弁護士にはっきり伝える

 離婚するかしないかは、人生の重要な決断であり、自分自身がよく考えて決断するものです。
 そして、離婚したくないのであれば、その意思を相談する弁護士にはっきりと伝えることが重要です。
 弁護士によっては、離婚の方向に誘導する傾向がありうるので、自分の意思をはっきり伝えることが重要になるのです。
 勿論、時間の経過によって、自分の考えが変わることは十分にあり得ますし、離婚した場合の条件等の情報を弁護士に聞くことは重要ですが、あくまで決断するのは、ご本人だということはしっかり認識していただきたいのです。

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